はじめまして、独立系FP(ファイナンシャルプランナー)の「ぐる」です。

このページでは1人でも成果の出る「家計見直し」ができるように解説します。

目次

【STEP0】倹約の教科書とは?使い方を解説

「倹約の教科書」とは、独立系FP(ファイナンシャルプランナー)の「ぐる」が運営する、家計見直しを1人で行うためのブログです。

当ブログではSTEP0〜STEP5までの家計見直しを順番に行っていくことで、誰でも家計見直しが実行できるように設計しています。

家計見直しを進めることで、無理なくお金を貯めることができるようになり、自由に使えるお金も増えていくでしょう。

詳しくは「【STEP0】倹約の教科書とは?前提知識と使い方を解説」をご覧ください

【STEP1】見直しの準備

Gmailを取得しキャリアメールから脱出しよう

通信費の見直しのために、携帯会社のメールアドレス以外のメールアドレスを持っておきましょう。

キャリアメール以外のメールアドレスの中で「Gmail」が使いやすいので取得します。

詳しくは「フリーメールを取得しキャリアメールから脱出しよう」をご覧ください。

普段遣いするクレジットカードを決めよう

どれでもいいので、メインで使うクレジットカードを決めてしまいましょう。

特にこだわりがない場合や、これを期にオトクなカードにしておきたい方は「楽天カード」がおすすめです。

楽天カードにすることで、楽天証券や楽天銀行などの楽天経済圏をオトクに活用する起点となります。

「〇〇経済圏」を活用しよう

楽天経済圏やPayPay経済圏など、自分が使いやすいクレジットカードやサービスをできるだけ1つの企業にまとめるとお得です。

中でも、楽天経済圏は次のサービスが使いやすいためオススメです。

  • 楽天カード
  • 楽天銀行
  • 楽天証券

楽天以外の企業でも構いませんので、1つの企業のサービスに絞れないかを検討してみましょう。

家計簿を自動でつけよう

家計簿アプリ「マネーフォワードME」を活用して自動で家計簿をつけましょう

紐づけするサービスの例

  • クレジットカード
  • 銀行口座
  • 証券口座

普段から利用するクレジットカードや銀行口座を連携させることで、使うたびに自動で家計簿をつけられます。

マネーフォワードME

生活防衛資金を決めよう

貯金額の目標設定をするために、生活防衛資金を決めていきます。

生活防衛資金の目安は毎月の生活費の12ヶ月分です。

これはあくまで目安なので、6〜24ヶ月程度の範囲内でお好みで決めてください。

たとえば生活費を20万円、12ヶ月分とする人は生活防衛資金を「240万円」に決めます。

もし生活費がわからず決められない人は、生活防衛資金の目安を一旦「200万円」にしておきましょう。

生活水準によりますが、200万円あれば、ほとんどのトラブルに対応できます。

【STEP2】家計改善

携帯代を見直そう

携帯会社を見直していきます。大手キャリアを使っている方は携帯代金を大きく削減できる可能性があります。

大手キャリアの例
  • docomo
  • au
  • SoftBank

大手キャリアを利用している人は、日本通信の「合理的みんなのプラン」を検討しましょう。

料金月額基本料1,390円
データ通信量毎月10GB
無料通話時間通話70分まで無料
追加データ料金通信量10GBを超えると220円/1GB
追加通話料金通話70分を超えると11円/30秒
日本通信:合理的みんなのプラン

毎月のデータ通信量が10GB未満、通話時間が70分未満であればおすすめです。

また毎月の通信量が1GB未満の方、毎月の通信量が10GB以上20GB未満の方は別のプランをおすすめしています。

電力会社を比較検討しよう

電気代を改善するために、現在のプランと他のプランを比較検討してみましょう。

現状の電気代が適正なのかを調べ、見直す余地があれば見直しましょう。

比較検討には「エネチェンジ」がおすすめです。

プロパンガス代を確認しよう

プロパンガスは割高な料金を支払っているケースが多いので「プロパンガス料金消費者協会」を利用し、相場を調べましょう。

相場より高い場合には、「プロパンガス料金消費者協会」に相談してみましょう。

ただし、賃貸の場合は大家さんと交渉が必要で、交渉の前に知識武装しておくことをおすすめします。

死亡保障の見直しをしよう

亡くなったときに備える、生命保険を見直していきます。

生命保険が必要な方は「成人前の子どもがいる方」だけです。

子どもが独立する22歳前後を目安に「収入保障保険」に加入しましょう。

収入保障保険は年金のように保険金が支払われる仕組みになっており、生活費の補填に適した保険です。

個人年金保険の見直しをしよう

老後資金に備える個人年金保険は基本的に解約しましょう。

個人年金保険は利回りも悪く、資金が拘束されるなどデメリットが大きいので、もし老後資金を備えるのなら、国の制度「iDeCo」を活用して貯蓄しましょう。

介護保険の見直しをしよう

国の制度である介護保険制度と、民間の介護保険との違いを理解し、見直しを検討しましょう。

基本的には介護費用は、公的な介護保険制度と貯金で備えて、余分な保険には入らないことで蓄財を進めることをおすすめします。

火災保険の見直しをしよう

火災保険は持ち家でも賃貸でも必要です。

ただし、割高なのに補償内容が薄い保険に加入してしまっているケースもあります。

火災保険の見直しを進めるために、まずはどのような自然災害リスクがあるかを把握するため、ハザードマップを確認しましょう。

外部リンク「国土交通省:わがまちハザードマップ

ここからは持ち家と賃貸に分けて解説します

持ち家の場合

火災保険で補償する金額は今の家を再建する費用ではなく、今後の生活をするための費用を保証する金額に設定しましょう。

ライフステージの変化により、自分に合った家の大きさや場所などの条件も変わっているからです。

現状の火災保険が適正料金なのかを調べるために、比較見積もりをしてみましょう。

一括見積もりサイト「KURABEL

もし地震保険も見直しを検討している場合は、火災保険・地震保険合わせて見直しを進めましょう。

賃貸の場合

契約書に「指定の火災保険」と記載があるかをチェックしましょう。

不動産会社が指定する火災保険は割高な価格になっていることが非常に多いです。

賃貸契約に「指定の火災保険」と書かれている場合に、勝手に別の火災保険に変えてしまうとトラブルに発展するリスクがあるので注意してください。。

もし「指定の火災保険」と記載がない場合には次の火災保険がおすすめです。

保証内容を重視したい場合

Family賃貸火災保険

保険料を安く抑えたい場合

お部屋を借りるときの保険

地震保険の見直しをしよう

地震保険は火災保険とセットで加入できる保険で、地震後の生活再建資金を準備するための保険です。

地震保険の保険金額は、火災保険の保険金額の30%〜50%の範囲内で設定します。ただし、建物は5,000万円・家財は1,000万円が上限です。

まずは火災保険と同じく、ハザードマップを確認し、地震が起こった際にはどんな危険があるかを把握し備えましょう。

外部リンク「国土交通省:わがまちハザードマップ

ここからは持ち家と賃貸に分けて解説します。

持ち家の場合

お住まいの地域や築年数、ローン残高などの条件によって異なりますが、基本的に地震保険は不要です。

理由は1981年に「新耐震基準」が制定され、震度6強〜7程度の地震でも建物が倒壊しないように定められたことで、地震による被害が軽くなったからです。

東日本大震災(2011年)での損害割合

  • 全損:4.9%
  • 半損:24.2%
  • 一部損:70.9%

(参考:日本保険学会、地震保険制度の諸課題

実際の大地震での損害割合は上記のようになっています。

また、いざ地震で被害を受けたとしても、損害割合によって保険金の支払額は違います。

保険金の支払額

  • 全損:100%
  • 大半損:60%
  • 小半損:30%
  • 一部損:5%

被害に対して、思っていたほど補償が受けられないケースもあります。

賃貸の場合

賃貸に住んでいる場合は、地震保険は必要ありません。

建物自体への補償を入居者はする必要がないため、家財に対して地震保険を掛けることになります。

家財が壊れるリスクには生活防衛資金を準備することで備えましょう。

自動車保険の見直しをしよう

自動車に乗るなら、自動車保険は必要です。

自動車保険の主な役割は、人にケガをさせてしまったり、何かを壊してしまったときの賠償です。「対人対物への賠償を無制限」にしましょう。

ただし車両保険は不要です。

軽微な事故では、保険を使うと保険料があがり、結局「支払った額と受け取った保険金とほとんど変わらなかった」のようなケースもあります。

仮に車に傷をつけてしまったとしても、生活防衛資金を貯めておくことで、不測の事態に備えましょう。

どうしても不安な方は「初めての車検までの間」など期限を設けて、期限がすぎれば車両保険は解約しましょう。

まずは一括査定サイトで相場観を見てみましょう。

保険スクエアbang! 自動車保険」(外部リンク)

ふるさと納税をしてみよう

ふるさと納税とは、応援したい自治体に寄付ができる制度です。

寄付額の2,000円を超える部分が所得税、もしくは住民税から控除されます。

たとえば、1万円のふるさと納税をした場合、8,000円の控除を受けられます。

ただし控除の上限額は収入によって異なる点に注意が必要です。

そのため、ふるさと納税できる額の見通しが立ちやすい10月〜12月にシミュレーションをしてみてください。

外部リンク「楽天ふるさと納税

【STEP3】価値観アップデート

持ち家への考え方を確認しよう

よくローン返済額と賃貸の家賃を比べて、ローン返済額の方が少ないから持ち家の方がオトクと言われていますが、本当にそうでしょうか?

持ち家のローンは、一定額を支払い続けることが多く、たとえば現時点でローン返済額が10万円の場合、30年後も10万円を支払うことになります。

築30年の物件・設備に10万円支払うことが本当にオトクかどうかは検討の余地があるといえます。

賃貸への考え方を確認しよう

賃貸には、賃貸ならではトラブルも数多くあるため知識武装が大切です。

情報を知っているだけで得をしたり、知らないとボッタクられたりしてしまいます。

下記のサイトで知識武装しましょう。

NPO法人:賃貸トラブルたすけ隊

車への考え方と現在の価値を確認しよう

車の役割の大部分を占めるのは「目的地に移動すること」です。

もし可能なら、次の代替手段を検討してみましょう。

代替手段の例
  • 自転車
  • タクシー
  • バス、電車
  • レンタカー

まずはゼロベースで、車がない生活をイメージしてみましょう。

もし車がなくても生活できるのであれば車を手放してみるのも一つの手です。

また車を所有する場合には、最低限必要な機能はなにかを考えていきましょう

車を持つことへの考え方が固まったら、まずは「現在の車の価値」を確認してみましょう。

自分が持っている資産を把握することは資産形成するうえで大切なことです。

車買取専門カーネクスト」

学資保険の見直しをしよう

学資保険で教育資金を準備することはオススメしていません。

学資保険をオススメしない2つの理由

・死亡保障としては薄い

・投資商品としては利回りが低い

死亡保障を手厚くしたいのであれば、収入保障保険の保障額を上げて対応し、利回りを求めるのであれば「貯金+投資」で用意することをオススメしています

医療保険の見直しをしよう

生活防衛資金が貯まれば、次に挙げる医療保険は不要です。

・がん保険

・入院時に給付金が支払われる保険

・通院時に給付金が支払われる保険

・就業不能保険

日本は「国民皆保険制度」といい、原則全国民が健康保険に加入しており社会保障の恩恵を受けられます。

その中に「高額療養費制度」という社会保障があり、高額な医療費の支払いが発生した場合に約10万円が限度額となり、限度額を超えた部分は払い戻しされる制度です。

日本の社会保障は、世界でもトップクラスに手厚いため、ケガや病気には、公的なセーフティーネットと貯金で備えましょう。

【STEP4】投資にチャレンジ

証券口座とネット銀行を用意しよう

楽天経済圏でお得に生活するため、楽天証券楽天銀行を開設しましょう。

楽天カードや楽天市場などと合わせて使うことで、ポイントが貯めやすくなります。

国の投資制度を理解しよう

つみたてNISAiDeCoの制度を理解しましょう。

どちらも投資を有利にするための制度です。

教育資金や老後資金の準備は、この制度を活用します。

積み立て投資にチャレンジしてみよう

国の投資制度の理解ができたら、実際につみたてNISAを活用し投資にチャレンジしてみましょう。

楽天証券でつみたてNISA口座を開設し、全世界株式に投資できる投資信託を選ぶのがおすすめです。

楽天証券内で全世界株式に投資できる投資信託は「楽天・全世界株式インデックスファンド(楽天・ヴァンガード・ファンド(全世界株式))」です。

教育資金を投資で準備する方法を知ろう

子どもの年齢によりますが、投資を活用して教育資金を準備しましょう。

10年以上のインデックス投資を行えば、比較的負けにくい投資ができます。

「全世界株式への投資」と「貯金」で教育資金を準備しましょう。

お金が必要なタイミングが近い場合には「貯金のみ」で対応しましょう。

老後資金を投資で準備する方法を知ろう

老後資金を確保するために、つみたてNISAとiDeCoを活用しましょう。

普通に投資するより税制面で優遇されている制度なので、使わない手はありません。

つみたてNISAで20〜40年後のための資金を準備し、iDeCoで65歳からの資金を準備します。

【STEP5】収入UPに挑戦

一通りの家計見直しが済んだら、次は収入アップの手立てを考えていきましょう。

会社員の働き方が自分に合っていると思う方は、転職活動を。

特技を活かして副業をやってみたい方は、副業を始めてみましょう。

転職への考え方を理解し転職活動をしてみよう

転職活動自体にリスクはありません。

満足のいく条件の会社が見つかるまで、転職しなければいいんです。

転職活動は転職エージェントの利用がおすすめです。

転職の専門家から客観的に判断してもらうことで、自分のスキルの棚卸しや強みなどを見つけてもらえる可能性があります。

副業を始めてみよう

会社とは別の収入を確保したい方は副業をはじめてみましょう。

もし会社の先行きが不安になったとしても、自分のスキルで稼げると安心できます。

【Q&A】

Q.「アフィリエイトリンクが貼られてるんだけど、結局お金優先なの?」

A.違います。

事実としてアフィリエイトリンクを貼っていますが、お金優先でおすすめはしていません。

掲載しているサービスは次の手順で選定しています。

  • 読者さんに適したサービスを見つける
  • そのサービスに、アフィリエイトリンクがあるなら貼る

本当におすすめしたいサービスを紹介しているので、アフィリエイトリンクと普通のリンクが混在しています。

伴走サポートのご案内

個別に質問したい方のために、有料ですがチャットで質問できる「伴走サポート」を用意しました。

こんな方におすすめ!

  • どこから見ればいいかわからない
  • 〇〇について、もう少し詳しく知りたい
  • わかってはいるんだけど、どうしても判断に迷う

※まだ準備中のため、疑問点があればTwitterにて質問していただけると助かります。

まずは行動しよう!

いくら情報を集めても行動しなければ改善は進みません。

当ブログを見ることで、100点の家計見直しはできないかもしれませんが、80点の家計見直しはできると思っています。

成果が出れば楽しくなるし、興味も湧いてきます。

お金に興味を持つことができれば、今後の人生に大きな好転でしょう。

当ブログが、そのきっかけになれば嬉しいです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

目次